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2016年8月12日

AKAI EWI4000s その後2

カテゴリー: DTM/楽器

2日の日記のその後です。なかなか演奏についての話ができませんでしたが、少し書いてみたいと思います。

まず、運指について。前述のとおり私はトランペット経験があります。EWIはトランペットに近い運指も設定可能なので、まずはそれを試してみました。トランペットは右手で3つのピストンを押したり離したりして演奏するわけですが、例えばドとソ、ミとラは同じ運指です。その音程の違いは吹き方(唇の振動のさせ方)でコントロールします。しかし、EWIでは吹き方で音程をコントロールすることはできません。そこで右手の3キーに加えて左手も併用するわけですが、これが凄く混乱します。かえって複雑な運指になっているような気がして、早々に断念しました。

そこで素直にEWI標準の運指(リコーダーやクラリネット等の木管楽器とほぼ同じ)で練習することにしました。リコーダーは小中学校で普通にやりましたが、運指も含めて全く記憶にありませんでした。まあ、ドレミファソラシドはすぐに吹けるようになりましたが、そこから半音違う音を出す運指は改めて練習が必要ですね。また、オクターブの変更は裏側にあるローラーに触ることで行うのですが、これは意外と難しいです。オクターブの変わり目で、必ずもたついてしまいます。

次にEWI独自のタッチ式のキーについて。購入前はタッチ式は嫌だなと思っていたのですが、意外と違和感ありませんでした。リコーダーのように、穴を指で塞ぐ操作は神経質で嫌いだったのですが、それに比べたらかなり気軽ですね。反応も良いので、素早い演奏がすぐにできるようになります。ただ、ギミックとしてはクラリネットやサックス等のメカニカルなキーには憧れがあるので、少し寂しい気もします。演奏経験があるわけではないのですが、あのカチャカチャと音が出る感じが好きなんですよね(^^;)

次にマウスピースについて。EWIはここが凄いです。ハードウェアだけでなく音源のほうの効果もあるのだと思いますが、吹き方によって音に様々なニュアンスがつきます。タンギングも見事に再現され、まるで本物の管楽器を演奏しているかのようです。適当にロングトーンで演奏しているだけで、かなり自己満足に浸れます(笑)

一方、難しいと思ったのが、息継ぎですね。EWIは吹いた息がチューブを通ってボディ下端に抜けるようになっているのですが、実際にはほとんど抜ける感覚はありません。唇の左右から息を抜きながら吹くと良いらしいのですが、これが難しいです。どうしても息を止めて吹いてしまい、その結果、息継ぎに時間がかかります。オーボエも息が抜けにくい楽器だそうですが、こんな感じなのでしょうか? これはかなり練習が必要ですね。ちなみに、ボディ下端の穴からは、すぐに唾液がポタポタと落ちます(^^;) これは生楽器もそうですが、演奏する場所には注意が必要ですね。

特殊奏法もなかなか良くできています。ピッチベンドは裏側のキーで行うのですが、これはすんなり使えました。ニュアンスも自然だし、かなり良い感じですね。擦弦楽器(ヴァイオリンのように弓で弾く弦楽器)の演奏にも向いてそうです。ビブラートはマウスピースを小刻みに噛むことで行うのですが、こちらは音色によっては少し違和感も感じました。使いこなしが難しそうです。

以上、ざっと感じたことを書いてみましたが、想像以上に表現力が高く、まさに"楽器"だなという印象です。毎日というわけにはいきませんが、今のところ楽しんで練習できています。とりあえず最初の目標は、ちょっと前に鍵盤ハーモニカ向けに作った短い曲を、満足なレベルで演奏できるようになることです(^^;)


関連リンク
AKAI EWI4000s その後3 (2016年08月19日)



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