DropUpercase 1.1

 

■はじめに

 私は仕事でMacintoshとWindowsのハイブリッドCD-ROMを作成することが多いのですが、WindowsのCD-ROMはISO9660という規格のもので、ファイル名に厳しい制限があります。その中でもやっかいなのが、英小文字が使えないことです。通常DOS/Windowsでは小文字も扱えるため、CD-ROMを作成する際に小文字を大文字に変更する必要があります。これは手作業ではなかなか大変な作業です。そこで簡単なツールを作ってみました。

 

■使い方

 FinderでリネームしたいファイルをDropUpercaseのアイコンにドラッグ&ドロップしてください。複数のファイルを同時にドロップできます。また、ファイルが含まれたフォルダをドロップすることも可能です。フォルダがドロップされた場合、その中のファイルが対象になります。フォルダの中に更にフォルダがあった場合には、そのフォルダ自体がリネームされます。更にフォルダの中のファイルをリネームすることはありません。

※ドラッグ&ドロップの際にOptionキーを押していると通常とは逆に大文字を小文字へ変換します。

 

■Finderの表示について

 MacOS 7.6.1以前のシステムでは、DropUpercaseでファイル名を変換しても、Finderの表示がすぐに更新されません。MacOSではファイル名の小文字と大文字の区別はされないため、Finderは名前が変わったことに気付かないようです。これは、リネームしたファイルが含まれるフォルダをいったん閉じて、再び開くことによって新しい名前に更新されます。デスクトップにあるファイルを変換した場合は閉じることができないので、すぐに確認したい場合にはMacintoshを再起動してください。この問題はMacOS 8以降のシステムでは改善されています。

 

おわりに

 DropUpercaseはフリーウェアです。著作権は浅利哲が保有しています。配布は自由ですが、BBS等に転載する場合には電子メール(できればインターネットのほうがありがたいです)で連絡していただければ幸いです。

 最後に、万が一あなたがDropUpercaseを使用して何らかの被害を被っても、作者は何の責任も取りません。御自身のリスクでご使用ください。


 

変更来歴

Ver. 1.1 (April 2000)

・Optionキーを押していると大文字を小文字へ変換する機能を追加。


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