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2008年2月 5日

CDの材質で音質は向上するのか

カテゴリー: Audio&Visual

最近、ガラス製の20万円もするCDや、SHM-CDという高音質CDが発売されて話題になっています。この手のCDは昔からありますが(金を蒸着したものとか)材質を変えることに何の効果があるのでしょうか? 私には全く理解できません。アナログならともかく・・・。

そもそもデジタルのメリットとはなんでしょう。私はその1つに「少しくらい問題のある環境でも正確に情報をやりとりできること」があると思います。

例えば、紙に書いた文字を使って離れた場所にいる人間と会話することを考えてみましょう。昼間の晴れた日なら問題なくやりとりできたとしても、薄暗い時間帯や霧の濃い日には複雑な文字の判別は難しいかもしれません。これがアナログです。

一方、同じやりとりを旗を使ったモールス信号で行う場合はどうでしょう。多少条件が悪くても、旗が上がっているか下がっているかは容易に判別できるはずです。やりとりする情報を2種類(1か0か)に簡略化することで、まわりの環境に影響されにくくなるのです。これがデジタルです。

それでは実際にCDの場合はどうでしょう。素材の改善に効果があるとすれば、それはつまり従来のCDでは完璧な情報の読み出しができていなかったということになります。しかし、例えば千円以下で売られているようなPC用のCD-ROMドライブでさえ、従来のCDから100%完璧に、1ビットの狂いもなく読み出すことができます。読み出せなければそれはディスクメディアか機器の不具合と言って良いと思います。では既に100%を達成できているのに、なぜお金をかけてそれ以上を目指すのでしょう? 納得いく説明が欲しいです。


もう1つ気になるのは、本当にこれらのCDは従来の通常盤と同一のデジタルデータが収録されているのでしょうか? リマスタリングされていても不思議ではありません。もしそうなら音が違うのは当然で、そうなるとユーザーレベルで材質のみの効果を検証することは難しいですね。

実際、オーディオは心理効果の影響も大きいので(例えば「オーディオ プラシーボ」とかのキーワードでググってみてください)こういう胡散臭い製品が次から次へと登場しています。私は毎月オーディオ雑誌を買っている程度にはオーディオファンでもあるつもりですが、いい加減な記事や広告で腹立たしさを感じることは少なくありません。本来マスコミをはじめとしたメディアこそがチェック機関となるべきなのですが、逆に助長しているというのが現状です。


最後に念のため書いておきます。この記事への科学的根拠に基づかない反論はご遠慮いただきたく、お願い申し上げます(^^;)



コメント

ピュアオーディオ系のものは一般人には理解できないですが、温度変化に強かったり安定しているCDっていうのは全く意味がないわけでは無いとは思いますよ。(コストパフォーマンスは置いておいて)
CCCDのしくみでもわかる通りCDDAのエラー訂正は100%ではないしROMでのデータ記録時よりもエラー訂正能力は劣ります。
エラー計測データを取得できるドライブとソフトなんかを使うとたぶん思っている以上にエラーが出ている事に驚くと思います。実際昔CD系ライブラリをやっていた事があって驚いたですよ。

僕なんかは全然気にしないし想像もできないですけど、そんな微妙な違いが分かる人種が一部にいてもいいかなと。
オカルトも結構あると思いますけど。

投稿者 kyaco : 2008年2月 6日 12:32

リンク先のSHM-CDの解説を見たらSHM-CDが凄いというよりは
今までのCDはは正確に読み取れてないのを
適当に補完して誤魔化してたと言う感じですね
物理的にデヂタルでもソフトがアナログというかファジー・・・

ま、あっしはここ数年はCDから直で聴かずにiTunes経由なんで
ちょっとやそっとぢゃぁ違いなんて解りませんが<^^;>

投稿者 B.B : 2008年2月 6日 13:44

技術的根拠に基づいたコメントをありがとうございます(笑)

なるほどと思える部分もそれは違うんじゃと思える部分もありましたが、ここでお互い実証データを提示できないまま議論しても不毛なので(ネットで繰り返されているので)やめておきます(^^;)

ただ、B.Bさんのコメントを読んでいて思い至らなかった部分があることに気づきましたが、非常に古いプレイヤーやいい加減に作られたような粗悪なプレイヤーで再生した場合、SHM-CDなどのほうが確率的に良い結果になりやすいということは納得せざるを得ませんね。まあ、それが音にどれだけ現れるかについては疑問が残りますが。

投稿者 浅利 : 2008年2月 6日 15:41

あぁ、科学的根拠が反論は受け付けないって書いてますね(笑)
見過ごしてました。忘れてください。

データ集めるとすると同じマスターからプレスされた一般的なCDと高級CDとをある程度の数集めて、様々な温度・湿度・プレーヤー等の条件でエラー発生率を調べるとかですかね?誰かやってるんだろうか?

投稿者 kyaco : 2008年2月 7日 02:31

私もあれからネットを調べていて興味深い記事を見つけました。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20010611/dal14.htm

ドライブメーカーの人の話なので信憑性がありそうです。実験の目的は少し違いますが、内容は非常に興味深いです。

投稿者 浅利 : 2008年2月 7日 03:40

ちゃんとしたところで作っているCDとそこそこのドライブさえ利用していればまずエラーは出ないと考えてよさそうですね。
CUが出る事より他の要因の方が音に影響を与えているみたいな感じなので、とりあえずロスレスでリッピングしとけって事ですか?

個人的にはたまにダメCD(リッピングデータにノイズが乗る)をつかんでしまう事があるのでiTunesがリッピング時CUが発生したら警告してくれると聞く前にわかっていいんですけど。
そういえば、プレクスターのドライブってC1/C2/CUの計測できるんですよね。毎回テストにかけてからリップするのはいやですが。

投稿者 kyaco : 2008年2月 7日 12:39

この前半の実験、最高速でブン回していてリトライもしていないようなので、実際のCDプレイヤーではここまでの個体差はなく発生率も低いと思うんですけどね。
でもリッピングの場合はほぼ最高速でやってるのかな。だったら影響あるでしょうか。粗悪なCDの存在も否定できませんね。特に海外盤とか。

後半の、デジタル的に同一だとしてもエラー訂正の動きそのものがプレイヤーのアナログ部分に悪影響を与える可能性があるという話も目から鱗でした。
まあ、全てのプレイヤーで起こるとも思えませんが、これを信じるならSHM-CDのようなものにも一定の意味はあるのかもしれませんね。

投稿者 浅利 : 2008年2月 7日 16:13

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