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2012年5月17日

B-CASハッキングとその影響

カテゴリー: DTV

数ヶ月前に突然、BLACKCASと呼ばれる有料放送見放題のB-CASカードが販売されるという事件が起きました。その後、それに刺激を受けた2ちゃんねる有志(?)を中心に、B-CASカードの技術解析を行う取り組みが盛り上がりを見せていました。私も興味深く見守っていたのですが、どうやらその目的がほぼ達成されたようです。まだ全てのカード(いくつか種類がある)の書き換えが行えるわけではないようですが、あとは時間の問題でしょう。

しかし、これはちょっとまずいことになるのではないかと危惧せざるを得ません。Friio登場の時と違い今回は有料放送まで破られてしまったわけですから、関係各所がこのまま黙っているとは思えません。これがなくても将来B-CASは、よりセキュリティを強化したシステムに変わることになったとは思いますが、その時期は今回の事件でかなり前倒しになるでしょう。これはつまり、今のFriioやPT2などを使った自由なts録画が行えなくなる時が近づいたことを意味します。これだけ普及したシステムをリプレイスするのは簡単じゃないとは思いますが、現状に満足していた者としては、まったく余計なことをしてくれたなと思わないでもありません(^^;)

まあ、解析に参加した人たちの気持ちはよく分かります。今回の解析関連のスレッドや、それをまとめたものを見ていると、私も技術者のはしくれとして、その流れにグッと来なかったと言えば嘘になります。かなりドラマチックな展開もあって、参加者の面々は相当に楽しめたのではないでしょうか。

とはいえ、今回は完全に勇み足だと思います。やはり有料放送に手を出してはいけません。我々は、無料放送をPCで自由に録画/編集/保存できるという今のレベル(アナログ時代は当たり前の権利だった)で満足しておくべきだったのではないでしょうか?


関連リンク
B-CASハッキングとその影響 その後 (2012年06月19日)



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