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2006年12月12日

SACD 雑感

カテゴリー: Audio&Visual

SACD(スーパーオーディオCD)プレイヤーを購入して1ヶ月以上たちました。ソフトも当時の3枚から既に7枚まで増えています。まだちゃんとSACDというメディアについて感想を書いていなかったので、今の段階での考えを書いてみたいと思います。

まず、11/5の日記で書いた「LPがCDに変わった時ほどのインパクトはない」という考えには、ほぼ変わりはありません。CDがアナログレコードより音が良いと書くと反対意見も少なくないかもしれませんが、私は総合力ではCDが上だと思っています。特に低コストのハードウェアで聴くという前提で比べると圧倒的です。レコードにはノイズとか歪みとか大きな欠点がありますからね。初めてCDを聴いたときの感動(中学生という多感な時期だったのもあるかもしれませんが)は忘れられません。

それに比べると、やはりSACDの良さは言われなければ気づかない程度のものだと言えそうです。ただ、ハイブリッドのSACDを使って、SACD層とCD層を聞き比べることによって、SACDの何が凄いのかが分かってきました。誤解を恐れずに書けば、SACDはCDに比べて音楽的に優れていると感じます。

まず違いを感じるのが打楽器。特に金物系。例えばジャズのライドシンバルなどの演奏でよく分かります。プレイヤーがどれだけ繊細なタッチで叩いていても、CDではどの音もある程度以上、力を入れて叩いているように聞こえてしまいます。それがSACDだとダイナミクスに気を配った非常に繊細なプレイであることが分かります。つまり、CDの音は細部が潰れているんですね。まるで解像度の低いデジタル写真のようです。

また、音質そのものに違いを感じるのが弦楽器。特にバイオリンやチェロは、まるで弦の素材が違うんじゃないかと思えるほどです。一度SACDのバイオリンを聴いてからは、CDのバイオリンはまるで金属弦のように聞こえます。これには「今まで本当のバイオリンの音を聞いていなかったのかもしれない」と軽くショックを受けました。

逆に、ヴォーカルなどはCDとの大きな違いは感じません。アカペラの曲などがあれば分かるのかもしれませんが、CDでも十分に満足できると言えそうです。ピアノなども、シンセサイザー的な用語で言えばアタック成分の再現性が高いように思えますが、CDでも満足できるレベルです。


なんだかSACDに対して肯定的なのか否定的なのか分からない文章になってしまいましたが、実際のところ、私にもまだよく分かりません(^^;) ただ、これがCD並に普及するには、ソフトを売る側にかなりの努力が必要だなとは感じますね。CDより音が良いのは確か(その度合いはともかく)なので、なくならないで欲しいですね。せっかく作った良いフォーマットなんだし。



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