2017年12月 7日

Apple IIc その6

11/26の日記のその後です。Cと順番が逆になってしまった気もしますが、BASICでのプログラミングもちょくちょく試しています。

例によって、まずいつものカラーバーを作ってみました(^^;) Apple IIのBASICは、当時の日本のPCのものと比べると、だいぶ雰囲気が違いますね。これまでのNECや富士通などと同じマイクロソフト製のはずですが、基本設計が古い(1977年頃?)からでしょうか。また、Apple IIはグラフィックスのモードもいくつもあって、それによっても違いが大きいようです。描画のコマンド等も、モードによって違うんですよね。まだ全貌は掴めていませんが、ネット情報を元に作ってみました。

Apple II カラーバー 1 Apple II カラーバー プログラム 1

まずこれはLow-Resolutionモードです。40x48という低解像度で、非常に大きなピクセルとなりますが、描画は早く、1秒くらいで終わります。ピクセルというより、もうキャラクターみたいなサイズですね。また、このモードでは、当時としては飛び抜けて多い16色表示(黒を含む)が可能です。

横40は15で割り切れないので、中央と左右それぞれ2ヶ所を2ピクセル、他を3ピクセルとして描画しました。また、矩形を書くコマンドはないようなので、線の描画を繰り返しています。

なお、行番号110のGRという部分がLo-Resモードに切り替えるコマンドです。このモードは本来、40x40のグラフィックスと画面下端のテキスト4行がミックスされたモードですが、グラフィックスのみの40x48にすることも可能です。今回はそちらを使用しました。

このためのコマンドは用意されていないので、行番号120のように特定のメモリに値を書き込むことで設定します。マシン語的なやり方ですね。ちなみにマイナス記号と16302のあいだにスペースが入っていますが(勝手に入ってしまう)数値の-16302のことです。これは10進数で表現したメモリアドレスで、そこにゼロを書き込んでいるわけですね。16進数で書いたほうが読みやすいのですが、参考にした情報がこうなっていました。書き換えても良かったんですが、マイナス値を16進数に変換するのは間違えやすいし、面倒なんですよね(^^;)

行番号230もマシン語ルーチンのコールで、パラメータはアドレスです。これは何かキーが押されるまで待つルーチンで、INKEY$みたいな処理ですね。最後に押されたキーの種類を得るには、また別のルーチンがあるようです。今回は必要ないので、何かキーが押されたら、行番号240のTEXTでテキストモードに戻して、そのあと終了しています。

ちなみに、ソース中の変数への代入文はLETを省略せずに書いていますが、これには理由があります。Apple IIでLISTを実行すると行番号とプログラムのあいだにスペースが2個入って表示されるのですが、LETを省略した代入文を書くと、なぜかそこだけスペースが1個になってしまうのです。理由は分からないのですが、見た目が変なのでこうしました。

Apple II カラーバー 2 Apple II カラーバー プログラム 2

次はHigh-Resolutionモードです。こちらは280x192ピクセルですが、色は6色しか出ません。それでも、中間色っぽい色が多くて良い感じですね。あえてそうしているのではなく、NTSCだからこんな色なのでしょうか? まだよく理解できていません。

こちらは描画に10秒くらいかかります。行番号110のHGR2がHi-Resモードへの切り替えですが、こちらはグラフィックスのみのモードです。ここをHGRにするとグラフィックスとテキスト4行のミックスになるようです。Hi-Resはコマンドが別々に用意されているのですね。線を引くコマンドもLo-Resと全然違います。この統一感のなさはなんなんですかね(^^;)


更にApple IIeの後期型以降のモデル(?)にはDouble High-Resolutionモードというのがあって、540x192の16色表示ができるそうです。私のIIcも対応しているはずですが、残念ながらまだBASICでの扱い方がよく分かりません。コマンド等はなく、直接VRAMに描かないといけないのかもしれません。ネットを検索すると、ディザリングを効果的に使った、ちょっとした写真のような画像もたくさん見られます。時代を考えると、なかなか凄いですね。


以上、まだ短時間しかいじっていませんが、はっきりいってApple IIのBASICでのプログラミングは苦痛です。まず、なんといってもスクリーンエディタがありません。修正には行単位で打ち直す必要があります。また、RENUMBERコマンドがないので、プログラムの改変がもの凄く大変です。DOS 3.3ベースのBASICには外部コマンドとしてRENUMBERがあったようですが、なぜか後継のProDOSではなくなっています。どういうことなんですかね。

ただ、Apple IIにはサードパーティ製のフルスクリーンエディタがいくつか存在し、そういったものを使えば良いようです。現在ではフリーになっているものもあり、RENUMBERを含め、便利な編集機能がたくさんあります。実は既に入手して試しているので、機会があればまた書いてみたいと思います。実際、そういうのを使わないとやってられませんからね。


Apple II 液晶テレビで80桁表示なお、最近は寒くなってきたので、主に自室の液晶テレビに繋いで、こたつで作業しています(^^;) 上の写真もそれを撮影したものです。古い26型のテレビなのですが、40桁表示なら不満なく見られます。ただ、80桁表示は思ったより汚いですね。字はほとんど読めません。左の写真はシャッタースピードが遅いせいか潰れて意外とマシに見えますが、実際にはもっと明暗の差がついた表示になり、非常に見づらいです。

純正のモニタもコンポジット接続のはずですが、ちゃんと読めるんですよね? 前回までの私のPC用の8インチモニタ(アップスキャンコンバータ経由)でも、綺麗とまでは言えないけど読めるのですが、何が違うんでしょう。I/P変換とか、Y/C分離とかのアルゴリズムの差でしょうか? 機会があれば他のテレビでも試してみたいと思っています。

でも、コンピュータをテレビに繋いで使う最大の問題点は、テレビを見ながら作業ができないことですね(笑)

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2017年11月24日

Apple IIc その5 (Aztec C)

17日の日記のその後です。Apple IIにはAztec CというC言語の処理系があって、現在はフリーになっているそうなので(用途は研究、教育目的に限る?)試してみました。

Aztec C (ラベルはソレっぽく自作)動作条件はProDOSが動くこと、フロッピーディスクドライブが少なくとも2台あること、アルファベットの小文字が使えること(初期のApple IIは大文字しか使えない)、フルセットのASCII文字が使えること(これも同様)という内容です。また、私が試した限り、モニタは80桁表示が必須のようです。(80桁表示できない機種では変わる?)

私のIIcは2つ目の条件を満たしていませんが、一方でRAMディスクが使えるので、なんとかなるだろうと思って試してみました。

せっかくなので、ファイルの入手からプログラム開発までの流れを、ちょっとマニュアル風にまとめてみたいと思います。私にしては珍しいHOWTOモノですが、たぶんしばらくたつと忘れるので(^^;)

以下、対象読者はCUI環境でC言語のプログラムをビルドした経験のある人です。


■はじめに

Aztec Cはいくつかのバージョンがありますが、私は公式サイトのApple II Native Mode CompilersにあるAztec C65 for the Apple II ProDOS Disks 1 to 8(←直リンク)をダウンロードしました。ドキュメント類もダウンロードしておくと良いでしょう。

ディスク(イメージファイル)は全部で8枚ありますが、ADTProなどで実機に転送し、ディスクに書き込んでおいてください。エミュレータの場合は、そのまま実行できます。

とりあえず以下の3枚があれば簡単なものは作れます。

ManxSYSTEM.dsk 起動ディスク、シェル、エディタ
ManxCC.dsk インクルードファイル、コンパイラ
ManxLN.dsk ライブラリ、リンカ

更に、作業用ディスクが1枚必要です。私はここをRAMディスクで代用しましたが、最終的な保存用に、やはり1枚は必要だと思います。(RAMディスクは電源を切ったりリセットすると消えてしまうので)

なお、ディスクの容量140KBに対してRAMディスクは64KBくらいしかないので、半分以下です。その分、大きなプログラムが作れなくなります。ソースファイル、オブジェクトファイル、実行ファイルをあわせた容量が必要なので、作れるのはだいたい2〜30KBくらいまでのプログラムですかね。まあ、8bit機としては決して小さくはないと思うので、これでも色々なことができるはずです。


■ブート

まず、ManxSYSTEM.dskをドライブ1に挿入して起動します。ProDOSベースなので、ディスク名があります。このディスクは/Systemです。

起動するとAztec C ShellというCUIのシェルが立ち上がります。UNIXのシェルとそっくりなので、使い方は説明しません。ファイル一覧(ls)、カレントディレクトリの移動(cd)、コピー(cp)、削除(rm)、プログラムの実行(ファイル名)などが使えて、あとはパスの記述などができればOKです。

起動したらドライブ2に作業ディスクを挿入し、必要ならフォーマットします。フォーマットはシェルからfilerを実行するとProDOSのユーティリティが起動するので、そこから可能です。ディスクの名前は何でもいいのですが、頻繁に入力するので短いほうが良いと思います。マニュアルでは/workになっていました。RAMディスクの場合は最初から/ramという名前で作られています。以下、/ramで説明しますが、適宜読み替えてください。

作業ディスクの準備ができたら、まずシェルのプログラム自身(shell.system)をコピーします。これは、ドライブ2(またはRAMディスク)に作業ディスクを固定し、ドライブ1のディスクを抜き差ししながら作業できるようにするためだと思われます。(Apple IIはシングルタスクなので、シェルから何かプログラムを起動するとメモリからシェルが破棄されるためと推測)

cp shell.system /ram

コピーができたら今後の作業のためにカレントディレクトリを作業ディスクに移動し、そこからシェルを実行します。

cd /ram
shell.system

これで準備は完了です。RAMディスクの場合は、これを起動毎にやる必要があります。


■コーディング

次はソースファイルの編集です。ドライブ1にある/systemにはvedというフルスクリーンエディタが入っています。これはUNIXのviとそっくりなエディタで、使い方も同様のようなので、説明しません。(ネットにたくさんあります)

例えばhello.cというソースファイルを編集する場合は以下のように起動します。hello.cというファイルが存在しない場合は新しい文書として実行されます。

ved hello.c

編集が済んだら、保存して終了します。例えばソースはこんな感じですね(^^;)

main()
{
    printf( "hello, world\n" );
}

ちなみにAztec CはANSI規格準拠以前のC言語のようで、関数の定義などに若干の違いがあります。引数は引数名のみで型などは記述しない、voidもない、プロトタイプ宣言もない、という感じでしょうか。さすがに私も経験はないので、詳しくは分かりません。


■コンパイル

編集が済んだらコンパイルです。ドライブ1をManxCC.dskに入れ替えてください。ディスク名は/ccですが、パスが通っているのでプログラムはディスク名がなくても実行できます。

cc hello.c

このあたりは一般的な手順ですね。でも、たったこれだけのプログラムですが、コンパイルには数十秒かかります。無事コンパイルが終了するとhello.oというオブジェクトファイルができているはずです。

なお、Aztec Cはインラインアセンブラにも対応しており、Cのソースコード中にアセンブラのプログラムを記述できるようです。


■リンク

次はリンクです。ドライブ1をManxLN.dskに入れ替えてください。ディスク名は/lnです。

リンクには先程のhello.oと、c.libというライブラリを指定します。

ln hello.o /ln/c.lib

リンクには数分かかると思います。無事終了すると、helloという実行ファイルができます。シェルからhelloと入力すれば、無事hello, worldと表示されるはずです。

RAMディスクを作業ディスクとした場合は、実行前にソースのバックアップを取るのが懸命です。開発したプログラムにバグがあって暴走したりしたら、その時点でRAMディスクの内容は消えてしまう可能性が高いからです!(^^;)

なお、このプログラムは、このシェルで実行することしかできません。ProDOSの(BASICの)プロンプトから実行できるようにするには、以下のように+bオプションを付け、またsamain.oというライブラリも追加します。

ln +b hello.o /ln/samain.o /ln/c.lib

実際には毎回この形でリンクするのではなく、プログラムが完成してから最後だけ行ったほうが効率が良いのではないかと思います。

なお、ProDOSではなく(古い)DOS 3.3で実行するプログラムにするには、c.libのかわりにd.libというライブラリを使用する必要があるようです。これはManxDOS33.dskというディスクに入っています。samain.oは必要ないようですが、はっきり説明がなくて分かりません。

また、ManxLIB.dskというディスクにはc.lib以外のライブラリが入っています。グラフィック処理や浮動小数点演算など有用なライブラリですが、こうやって複数のディスクに入っているライブラリを同時にリンクする方法は、まだよく分かりません。マニュアルをざっと読んだ限りでは分からなかったので、私は1枚のディスクに必要なライブラリをコピーして(不要なものは消して)まとめてしまいました。上の写真がそれです。


■インタプリタ版

Aztec Cはコンパイラだけでなくインタプリタでの開発も可能になっています。とはいえ、BASICのようにソースを書いてすぐに実行できるわけではなく、やはりコンパイル、リンクという作業が必要です。実行にはccの代わりにcci、ライブラリも同様にci.libなど、iの文字がついたものを使うようです。(リンカはコンパイル版と同じln)

インタプリタ版のメリットは、遅いけど小さいということらしいです。他にもデバッグができる等の記述もあった気がしますが、まだよく分かりません。


■シェルスクリプト

Aztec C Shellでは、テキストファイルに書かれたコマンドはスクリプトとして実行できるようです。コンパイルやリンクの書式はいつも同じなので、スクリプトを用意しておくと便利ですね。makeのような仕組みはないようですが、似たようなことができると思います。

また、作業ディスクとRAMディスクの間のファイルのコピーなどもスクリプト化しておくと便利です。というか事実上、これを作らないとやってられないと思います(^^;)

ただ、このAztec C Shellは、テキストファイルならなんでもスクリプトとして実行してしまうようなので、注意が必要です。一度、間違ってソースファイルを実行してしまったのですが、1行目から順々に、処理を実行しようとしてはエラーが出るという繰り返しになってしまい、しばらく作業ができませんでした(笑)


■おわりに

以上、ざっとですがAztec Cの使い方を書いてみました。コーディング、コンパイル、リンク、それぞれの作業のたびにディスクの差し替えをしなければならないというのは、ある意味カルチャーショックなくらい不便ですが、ディスク容量が十分でない環境では、こうするしかありませんね。昔の人は大変だったんだなと思う反面、じっくり時間をかけて仕事に打ち込めて、それはそれで古き良き時代なのかな、とも思いました。


関連リンク
Apple IIc その6 (2017年12月07日)

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2017年11月17日

Apple IIc その4

13日の日記のその後です。Apple IIに限らず、キーボード一体型のPCは本体に厚みがあるため、お世辞にもタイピングしやすいとは言えません。市販のリストレストは現代のキーボードに合わせてあるため、やはり厚みが足りません。

Apple Iic リストレスト?以前から何か良い代替品はないかと探していたのですが、ついに見つけました。5x5x30cmのコルク角棒です。僅か800円弱だったので(送料も同じくらいかかりましたが)買ってみました。

IIcのボディ下端の高さはほぼ5cmなので、サイズはピッタリです。素材も質感もリストレストとして申し分ありません。とてもタイピングしやすくなりました。これで色々と捗ります。

テンキーのあるPC-8001等で使うには、もう少し長いものも欲しいところですが、まあテンキーはどうせホームポジションから手を離さなければならないし、これで良いですかね。


Apple Iic フロッピーディスクドライブ次に、前回1つ書ききれなかった話があるので、書いておきたいと思います。

Apple IIcの内蔵フロッピーディスクドライブの蓋には"重要、蓋はゆっくり閉じろ"みたいな注意書きのシールが貼ってあります。これは購入時にも残っていたのですが、当然30年前のシールなので端が少し剥がれて汚くなっていました。そのためボディの洗浄前に剥がしてしまいました。いったんはゴミ箱に捨てたのですが、ふと思い立ってそのシールを綺麗にして、イメージスキャナでPCに取り込んで修正し、透明のラベルシールに印刷して貼ってみたところ、オリジナルと見まごうばかりの出来栄えになりました(^^;)

さすがに現代のPCは道具としては素晴らしいですね。ものの10分か15分で作ったものですが、見た目でこれを偽物と気づく人は、そうはいないんじゃないかと思います。もしこの画像データが欲しいという方いらしたら、何らかの方法で連絡ください(笑)


しかし、こうやって写真に撮って改めて見ると、ケースの上下で漂白の度合いに少し差があるのが気になりますね。サイドは陽が当たりにくいんですよね。次に何か機会があれば(まあ夏になったらですね)下ケースだけ再漂白したいと思います。


関連リンク
Apple IIc その5 (Aztec C) (2017年11月22日)

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2017年11月13日

Apple IIc その3

9日の日記のその後です。週末かけて徹底的に綺麗にしました。この手の作業もだいぶ慣れてきたかもしれません。満足いくレベルになりました。

Apple IIc今回はケースを漂白するために全てのパーツを取り外す必要がありましたが、以前のGIGAZINEの記事が凄く参考になりました。

なお、Apple IIcは製造時期によっていくつかパーツ構成に違いがあるようですが、今回のこのIIcはおそらく最初期のもの(ROMも16KBの最初のもの)のようです。

ケースは以前のオーナーによって何度か開けられたことがあるようで、ケース同士を固定するための爪が、何ヶ所か折れていました。届いたときから、中で何かカラカラ鳴っているので不安だったのですが、折れた爪でした。ケースはネジでも固定されるので、何ヶ所か折れたところで特に問題はありません。

トップケースの上部には排熱のためのスリットが開いていますが、その裏には、なんと不織布が貼ってありました。たしかに埃が入りやすい部分ですが、ここまでしてある電子機器は見たことがありません。幸い、綺麗に剥がせたので洗って再利用しました。元は、おそらく薄めた木工用ボンドか何かで貼ってあったのだと思いますが、剥がせなくなると嫌なので紙用のスティック糊で何ヶ所か固定しました(^^;)

Apple IIc マザーボードマザーボードも外して洗浄しましたが、ここは分解された形跡がありませんでした。ケースから出ている支柱の一部を溶かして固定しているようなところがあったので、そこはカットしました。

キーボードのキーの下には、GIGAZINEの記事にもあったとおりゴム製のシートがあって、例によって経年劣化が酷い状態でした。水洗いするとボロボロと海苔のように粉々になってしまいました。ちなみにその下には更に合成皮革っぽい素材のシートがあり、そちらは良い状態でした。

かなり厳重な作りになっていますが、ゴムシートがなくなったら、逆にキータッチが良くなったように感じます。フニャフニャした感触だったのが、メカニカルキーらしい軽快なタッチになりました。このゴムシートはいったい何のためにあったんですかね。埃が入りにくくなる、また乱暴にキーを叩いても壊れにくくなるというメリットはあるかもしれませんが、はっきり言って不要ですね。

Apple IIc キーボードなお、キースイッチ自体も少し調整しました。IIcのキーボードはアルプス製とAtlanta Photocircuits製があるそうで、これは後者のようです。このスイッチにはΩ記号を逆さまにしたような針金が入っていますが、これはキーを押したときに抵抗を与え、更に押し込んだときにカチっというクリック感を出すためのもののようです。(Cherry青軸の感触に少し似ている)ただ、この針金が閉じすぎているとキーが引っかかるような感触になり、逆に不快です。いくつかのキーがそうなっていました。

そこで、1つ1つ針金を(ほんの少しだけ)曲げて調整しました。広げすぎると今度はクリック感がなくなってしまいますが、それはそれでアリかもしれません。実際、ESCキー(フルキーの左上)の針金は錆びて折れていましたが(何か液体が混入したようです)タッチ自体は悪くないです。(Cherry茶軸のようなスムーズな感触)

Apple IIc フロッピーディスクドライブフロッピーディスクの挿入口の部分も漂白する関係で、そこも分解したのですが、こちらはアルプス製です。MADE IN JAPANでした。ベルトドライブなので、そのうちダメになると思いますが、交換はとても簡単そうなので、合うサイズのベルトが手に入れば自分で修理できると思います。

漂白はボディ(上、下、背面)とスペースキー、前述のフロッピーディスク挿入口のみ行いました。スペースキー以外のキーは変色を感じなかったので、洗浄のみです。

以上、例によってこれで他者由来の埃や雑菌はほぼなくなったと思うので、気持ちよく使えますね(^^;)

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2017年11月 9日

Apple IIc その2

昨日の続きです。Apple IIcは標準でRS-232Cポートを搭載しているので、最新のPCとのデータのやり取りが可能です。ADTProというフリーソフトが定番のようで、エミュレータ等で使われているディスクイメージファイルを簡単に送受信できます。Javaで作られているので、Macでも使用可能です。公式サイトにはケーブルの作り方の解説まであり、至れり尽くせりです。事前に自作しておきました。さすがにApple II、かつての名機、なんでも揃ってますね。

20171109-00002.jpgUSBシリアル変換器も持っているので、今回はMacで試してみました。Apple IIはROMに簡単なシリアル通信のプログラムを持っているようで、最初にそれを使って接続し、Apple II側のプログラムをインストールします。転送が終わると自動的にプログラムが立ち上がるので、そこからはもうディスクイメージの転送が可能です。実際には、まずADTPro自身が入ったディスクイメージからブートディスクを作ることになります。これで次回からは簡単にデータ転送が始められます。

受信したデータはそのままディスクに書き込むことになりますが、Apple IIのディスクは僅か140KBなので、ほんの数十秒で終わります。ディスクは事前にフォーマットが必要ですが、それもこのプログラムから行えます。

20171110-00006.jpgネット上にはApple II用の様々なディスクイメージがあるので、いくつか試してみました。まずはApple IIの名作ゲームの1つ、Mystery Houseです。アドベンチャーゲームの元祖とも言える作品で、かなり以前にパブリックドメインになっていたようです。私も子供の頃、やりたくて仕方ありませんでした。まあ、今やってもあまり面白くないかもしれませんが(英語だし)当時はアドベンチャーゲームという未知の世界に、かなり興奮しました。

とはいえ今の私は、レトロPCは好きだけど、レトロゲームにはあまり興味がありません。子供の頃、パソコンに憧れた理由の1つがゲームだったことは否定しませんが、家庭用ゲーム機が普及した80年代半ば以降は、そういう憧れは半減しました。アドベンチャーゲームはキーボードのあるPCじゃなくちゃできないだろうとか思ってたら、コマンド選択式でどんどん出ましたしね・・・。

ネットを見ているとレトロPC愛好家の多くはゲーム愛好家でもあるようですが、そうでない私は珍しいタイプなのかもしれません。私は単に昔の機械に触れて体感し、愛でたいだけなのです(笑)あとはプログラミングとか、ちょっとした機械いじりがしたいんですよね。実際、この時代のPCは人間とハードウェアとの距離が凄く近いので、機械をいじってるという感覚が非常に強いです。今のPCは人間とハードウェアの間に、何層にも及ぶソフトウェアの障壁が存在していると言っても過言ではありません。その中身もブラックボックスすぎて素人はおろか玄人にも手が出せません。もう少し単純で、ワクワクする最新機器というものが出てこないものですかねぇ。


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Apple IIc その3 (2017年11月13日)

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2017年11月 8日

Apple IIc

eBay(セカイモン経由)で、1984年発売の8bit機、Apple IIcを入手しました。(//cと書くのがマニアなのかな?(^^;) )

Apple IIcApple IIシリーズは、8月にレトロPC収集を解禁してからずっと"欲しいものリスト"のトップだったのですが、国内ではなかなかリーズナブルな価格で手に入らず、ついにeBayに手を出してしまいました。

しかし、さすがにアメリカはアップルのお膝元ですね。凄い物量です。相場も日本の半額くらいでしょうか。送料が何倍もかかりますが、それでも安いです。

Apple IIというと初代からIIeまでのデザインが基本なんでしょうけど、私の美的感覚からすると、ちょっと大きすぎます。そんなわけで私は発売当時から、このIIcが好きでした。雑誌の記事か広告で見てから、ずっと憧れていました。後に有名になるフロッグデザインの手によるコンパクトな白いボディと専用の9インチモニタの組み合わせが非常に未来的でした。このサイズに5インチのフロッピーディスクドライブを搭載しているというのも驚きですね。今回のこの個体はちょっと黄ばんでいますが、この程度なら問題なく漂白できるはずなので、そのうちやりたいと思います。

モニタはいつものやつですが(何か貼ってあるのはスルーの方向で(^^;) )Apple IIはコンポジット出力(いわゆるビデオ出力)なので、Amazonで見つけた2千円くらいのアップスキャンコンバータをかまして接続しています。Apple IIのコンポジット出力は、最近の液晶テレビでは映らないこともあるそうなので、ちょっとギャンブルでしたが、コンポジットとは思えないほど綺麗に表示されています。80桁も意外と読めますね。

Apple IIc 電源電源(写真手前)は外付けなのですが、ACアダプターと呼ぶには巨大すぎるサイズで、ケーブルも太くて硬くて取り回しがしにくいです。また、ちゃんと動作はしているのですが、なんだかたまにノイズ音がします。ビーンという感じの音で、これはコイル鳴きってやつでしょうか? もともとアメリカの115V 60Hz専用の電源なので、そのせいですかね。

しかし、こんなこともあろうかと、別の出品者から新品の代替電源(写真奥の黒いやつ)も落札しておきました。小さくて軽いし、日本の(関東の)100V 50Hzにも対応しているので(コンセント側の付属ケーブルも日本仕様の2ピンだった)普段はこちらを使おうと思います。純正は予備ということで(笑)

なお、写真のいちばん奥のにある白いテーブルタップも今回新調したものです。モニタとアップスキャンコンバータがどちらもUSB電源なので、USB端子が付いているタイプを買いました。これは便利ですね。

5インチ フロッピーディスク&クリーナーフロッピーディスクは、本体が届くまでのあいだ(2週間くらいかかった)日本で購入しておきました。Apple IIのドライブは1D(片面倍密度)ですが、さすがにそんなメディアはもう手に入らないので、2DD(両面倍密度倍トラック)で代用します。2HD(両面高密度)は使えないらしいので2DDが必要なのですが、こちらもなかなか手に入りません。とりあえずネットで見つけた3M製とノーブランド品を10枚ずつ買いました。古いものは新品でもカビてることがあるそうですが、肉眼で見た限りどちらも問題なさそうです。念のため、ドライブ用のクリーナーも買っておきました。

動作確認がてら、これまた別の出品者から落札したProDOSのディスクをバックアップしてみましたが、ちゃんと動いているようです。ちなみにこのIIcのフロッピーディスクドライブ、電源投入時などにガーガーと凄い音がして心臓に悪いのですが、こういうものなんですかね?(^^;)


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Apple IIc その2 (2017年11月09日)

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2017年11月 4日

Apple Macintosh IIsi 修理

8月のお盆休みのとき、所有している古いPCを何台か出してきて動かしてみたのですが、そのときMacintosh IIsi(1990年発売)の電源が入らないことが分かりました。

Macintosh IIsi実際には、最初は途中まで起動したのですが、アイコンパレードのあたりでブツっと電源が落ちてしまい、その後うんともすんとも言わなくなりました。長いこと使っていなかった機器の電源をいきなり入れると、そこでとどめを刺してしまうことがあるそうですが、今回のもそのパターンでしょうか。最悪、火を噴いたりすることもあるようです(笑)

おそらく電源の故障、パーツは電解コンデンサだろうとは思っていましたが、そのまましばらく放置していました。(ハードディスクは抜いて別のマシンに入れたりしていた)

Macintosh IIsi 電源先日、重い腰を上げて電源のケースを開けてみると、予想通り基板の電解コンデンサが、いくつか液漏れしていました。そのコンデンサにはLongLifeとか書いてあってイラっときましたが、まあ25年モノじゃ仕方ないですね(笑)電解液は電源の下にあるマザーボードにもこぼれ落ちていて、このまま放置すると基板もダメージを受けるので、思いきって交換修理することにしました。修理したからといって、今後このIIsiを何かに使おうというわけじゃないのですが、いざというときのための練習として、壊してもいいやという気持ちでやってみました。

電源はどうやらソニー製で、パーツがかなり密集しています。私はこの手の作業はそれなりに経験豊富ですが(昔バイトでやっていたことがある)リスクのある電源の修理ということもあって、さすがに少し躊躇しました。特に、古いパーツは取りにくいという話ですしね。でも1つ外してみたところ意外となんとかなりそうです。以前購入した半田吸取器が大いに役に立ちました。これがなければできなかったと思います。あとは根気よくやるだけです。

Macintosh IIsi 電源調べてみると、電源基板の電解コンデンサの数は全部で14個です。今回はそのうち10個を交換しました。(左の写真はその10個を抜いたあと) 部品代は1,500円くらい。1個ずつ買うと高いですね。

交換しなかったのは、中央の大きめの2個と、面実装の小さなもの2個です。前者は買うと高そうだったから(笑) 後者はメイン基板に直立して取り付けてあるサブ基板(右のケーブルの束の左にある)にあり、交換が大変そうだったからです。本当は全て交換したほうがいいのは分かっているのですが、これで直らなかったら改めてやることにしました。どちらも見た目は大丈夫そうでしたしね。

Macintosh IIsi 画面コンデンサを交換して全ての基板を洗浄したあと、念のためベランダで電源+マザーボードのみのテストをしました。(マザーボードがないと電源投入できない) 幸い何の問題もなく、改めて組み立てて試してみると、あっさり起動しました。そのあと小一時間ほどテストしてみましたが、快調に動作しています。

残念だったのは、いつもの8インチのSVGAモニタには映らなかったことです。(最初は修理失敗かと思った) Quadra 700では使えたんですけどね。古いシャープの19インチSXGAモニタには映ったのですが、これだとアスペクト比が5:4なので、縦に少し間延びしてしまいます。なお、このモニタでは640x480の34kHzとして認識しているようです。本来のVGAは31kHzだと思いますが、QuadraはIIsiより新しいので、両方に対応しているのかもしれませんね。


サンワサプライ 3.5クリーニングディスケット CD-31W
FDD(フロッピーディスクドライブ)にも1つ問題がありました。読み書きは快調だけど、ディスクが排出されません。(MacのFDDはオートイジェクトで、デスクトップにマウントされたディスクのアイコンをゴミ箱にドラッグすると排出される)

排出時に、あの独特の音がしないので、メカではなく電気的な故障でしょうか。まあ、横の穴に棒をつっこめば排出できるのでOKですが、これも練習と思って、そのうち分解してみますかね。なお、事前にフロッピークリーナーも買っておいたので、ヘッドのクリーニングもしておきました。これ、Amazonで400円くらいでしたが、そのうち手に入らなくなると思います。

DiiMOCache 50MHzちなみにこのIIsiは、私の初めてのMacです。中古で購入したあと何年か使って、そのあと友人に譲渡したのですが、数年後にまた帰ってきました。これにはDiiMOCacheという、68030 50MHzのアクセラレータも入っていて(オリジナルのIIsiは68030 20MHz)当時のOSで使うとかなり快適です。せっかくだから、もうしばらく手元に置いておくことにします。

以上、ダメ元でやった修理でしたが、成功するとそれなりに嬉しいですね。経験値が上がった気がします(笑)

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2017年10月22日

EPSON HC-40 その3

16日の日記のその後です。データレコーダーとRS-232Cのケーブルを作りました。

EPSON HC-40 自作ケーブルHC-40のデータレコーダー端子はミニDIN 5ピン、RS-232C端子はミニDIN 8ピンと、規格品ではあるものの他機種にはあまりない独自のピンアサインです。特に5ピンは珍しいですね。

データレコーダーは今回もPCMレコーダーで代用する予定なので、リモート端子は省きました。これ、PC-8001用のときは詳しく書きませんでしたが、市販のモノラル音声ケーブルを2つに切って、そこにPC側のコネクタをつけています。これによって部品代の節約と(市販ケーブルは非常に安いものが多い)工作の手間を減らしています。ちなみにミニDINはコネクタのシェルが細いので、ケーブルが穴に通らなくて苦労しました。ケーブル側の黒い皮膜を少し削っています。

RS-232Cケーブルも、市販の安い延長ケーブルをカットして利用しました。RS-232Cは接続相手によってストレートとクロスという2種類のケーブルを使い分ける必要があるので、どちらのケーブルを作るべきか迷いましたが、HC-40の端子を今の標準のD-Sub 9ピンに変換するケーブルというコンセプトで(つまりストレート)短めに作りました。ここに市販のケーブルを繋いで使います。この方法ならこれ1本で、どんな目的にでも対応できます。

ただ、購入したケーブルが実は延長ケーブルではなかったようで、コネクタはオスとメスなのに、ネジは両方ともオスという珍しいタイプでした。したがって、ケーブル同士のネジ止めはできません(^^;) まあ、常時接続はしないと思うので、実用上は問題ありません。

また、今回のミニDINコネクタの部品には、1つ問題というか誤算がありました。HC-40の接続端子はボディから少し奥まった位置にあり、ケーブルのコネクタが太いとうまく刺さらないのです。今回購入したコネクタはまさにそれで、仕方ないのでシェルの先端を少し削っています。5mmくらい削ればOKだと思いますが、後から加工したので少し汚くなってしまいました。


EPSON HC-40 背面本体背面の写真も載せておきます。レトロPCを入手しようと思ったときに、ネット上にあるインターフェイス部分の写真はかなり参考になるので、私もささやかながら、それに貢献したいと思います(^^;) 端子は、向かって左からCASSETTE、SERIAL、RS-232C、PRINTER、ADAPTORです。SERIALとRS-232Cの違いは、よく分かりません。

PCの下にある黒いものは、100円ショップで購入したB4サイズのPCケースです。HC-40はほぼピッタリA4サイズですが、現代のノートPCより厚みがあるので、大きめのものを買いました。たったの100円ですが、家で埃や紫外線を防ぐ目的なら十分です。

ボディ後部の両端には収納式の足があり、全体に角度を付けることができるようになっています。液晶のチルトアップとあわせて多少の角度調整が可能です。この手の機器はデスクトップで使うと照明が映り込みやすいのが難点ですが、ちょっとでも角度を変えるだけで見やすくなるので、こういった機構はかなり有効ですね。


作成したケーブルの動作はまだ簡単にチェックしただけですが、2つとも問題なく使えています。RS-232CはWindowsマシンとクロスケーブルで繋いで、最高速の38400bpsでの通信を試しました。HC-40からの送信はBASICのLISTやSAVEコマンドが対応しており、例えば以下のように記述するようです。

LIST "COM0:(G8N10NN)"

右のほうの括弧内の記述は初期化コマンドです。これはエプソン独自のものか、もしくはCP/Mも同じでしょうか? いちいちマニュアルを見ないと分からないのが非常に面倒です。簡単に書くと、最初のGが38400bps、次の8は8bit、次のNはパリティなし、次の1はストップビット1、次の0は英語の説明が長くて適当なのですが(笑)これでハードウェアフロー制御がONだと思います。次のNはXON/XOFFなし、最後のNがShift-in/Shift-outなしです。詳しくはBASIC REFERENCE MANULAのChapter 5に解説があります。

試した限り、LISTとSAVEはどちらも同じことをやっているようで、送信データは同一でした。中身は単なるテキストデータで、終端にはEOF(1AH)がついていました。

逆にHC-40での受信はLOADコマンドで可能なはずですが、今のところうまくいっていません。Windows側から、SAVEで受信したデータをそのまま送信してもだめでした。そもそもHC-40側の受信がうまくできていないのかと思って、OPENとINPUT文で簡単な受信プログラムを組んで試したりもしたのですが、そこは問題ありませんでした。ハードウェアの不具合ではなさそうです。LOADコマンドの仕様が分からないので、ここはあとで調べてみたいと思います。

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2017年10月18日

富士通 FM-7 その3

9/28の日記のその後です。非常に汚かったボディを、あれから少しずつ綺麗にしていたのですが、やっと終わりました。こうやって写真に撮ってみると、まだ色味に違いを感じる部分もあるにはありますが、とりあえず汚らしい状態ではなくなったので、これで完了としたいと思います。

富士通 FM-7今回はキートップだけでなくボディも綺麗にする必要があったのでパーツのほとんどをバラしたのですが、FM-7は凄く分解がしやすい作りですね。まあこの時代なら、ちゃんと修理することを考えて設計していると思うので、もしかすると他機種も同様でしょうか?

本体のトップカバー(ロゴのある黄色の部分)はワンタッチで外せるし、その奥にあるネジを2本外すだけで、その下のケース上部(白い部分)が外せます。(前後にツメがあるので注意)

富士通 FM-7 電源キーボードと電源ユニットは乗っかっているだけなので、ケーブルを抜くだけで取り外せます。

その下のマザーボードはシールドのためかアルミ板でサンドイッチされていましたが、これもボディのツメで固定されているだけです。ただしこのサンドイッチ構造は、アルミ製のツメを折り曲げて固定してあるので、何度か分解すると折れるかもしれません。

富士通 FM-7 マザーボードボディの中は、外の汚さからは想像できないほど綺麗でした。空冷ファンがないと、こんなものですかね? でもせっかく分解したので、ケース以外のパーツも徹底的に綺麗にしました。埃はスプレー式のダスターで吹き飛ばし、無水エタノールで綺麗に磨き、プリント基板もフラックスクリーナーで洗浄しました。電源は完全には分解しませんでしたが、これも同様の方法で綺麗にしました。

キートップは垂直に引っ張って抜きますが、キーの側面にツメがあるようで、そこを押さえつけると抜けません。角のほうに力をかける感じでやると抜きやすいようです。ただ、キースイッチ自体は非常に頑丈そうな作りで、多少乱暴に扱っても壊れにくい構造だと感じました。PC-8001なんかはキーが何個か折れてなくなっている中古品をたくさん見ますが、FM-7ではあまり見た記憶がありません。今回その理由が分かったような気がします。

残るはボディですが、ここがいちばん大変でした。でも今回の作業で、汚いプラ素材を綺麗にするノウハウを、かなり習得できたように思います。汚れの種類によって適切な方法があるのですね。

まず、主にタバコによるものだと思いますが、プラの表面の梨地の奥に黒ずみがたくさん付着していました。見た目の汚さのほとんどは、これが原因ですね。こういう汚れは洗剤で洗ったり、無水エタノールで拭いたりしても、なかなか落ちません。ネットで調べてみると、重曹を水に溶かしたもので磨くと良いそうで、試してみたところ効果覿面でした。歯ブラシで少し磨くだけで、かなり綺麗になります。ボディとキートップは、この方法で全て磨きました。

逆にタバコによる黄ばみは、重曹や洗剤ではあまり落ちません。これは無水エタノールやシンナーなどが効果的です。ただ年季が入っているせいか、かなりしつこく、いくら拭いても汚れが落ちてくる感じで、本当に大変な作業でした。やりすぎて左上のFUJITSU MICRO 7のロゴが少しカスれてしまいました。これは大失敗です。この時代の印刷がデリケートなのを失念していました。あとで故障品でもいいから、安くもう1台入手して交換しようかとも思っています(笑)

また、右上の電源スイッチ部分の黒も塗装のようで、少し色落ちしてしまいました。ちなみにここ、後継機のFM-NEW7では未塗装(白)なんですよね。金型は同じなんでしょうけど、いろいろとコストダウンされているようです。

最後に、キートップとボディの黄ばみを漂白しました。なお、ボディの黄色い部分は変色を感じなかったので、漂白はしませんでした。また、今回ボディはワイドハイターEXパワーに水と片栗粉を混ぜて、それをハケで塗りつけるという方法でやりました。こういう大きなパーツは、つけ置きだとコストパフォーマンスが悪いんですよね(^^;) でも片栗粉では期待したほどジェル状にはなりませんでした。というか溶けずに沈殿してしまいます。本当はキサンタンガムとかクズウコンが良いそうですが、ちょっと高いみたいだし、入手も難しいんですよね。でもまあ、結果はそこそこ良かったので、今回はOKです。


以上、大変でしたが、これで見た目だけでなく清潔さという意味でも満足なレベルになりました。少なくとも他者由来の埃や雑菌は、ほぼ残っていないと思うので、これは気分的に違いますね。私はわりと潔癖症なところがあるので、中古のものには滅多に手を出さないのですが、ここまで綺麗にすれば大丈夫です(^^;)

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2017年10月16日

EPSON HC-40 その2

一昨日の日記の続きです。前回、書ききれなかったことと、新たに分かったことがあるので、少し書いておきたいと思います。

まず、キーボードには1つトラブルがありました。使っていると、たまにキーが入力できなくなるというものです。ダメなキーは決まっておらず、そのつど全体のうち4〜5箇所のキーが入力できなくなります。いじっているうちに直ったり、別のキーが入力できなくなったりします。

ボディを持ち上げて裏返して戻したりすると直ることが多かったので、どこか接触が悪いのだろうとキーボードを外してみると(このHC-40は簡単に別の種類のキーボードと交換できるようになっている)キーボードを固定するネジが少し緩んでいることに気づきました。また、キーボードと本体の接点が少し錆びていました。無水エタノールで綺麗にし、きちんと取り付け直してみたら、見事に復旧しました。その後は全く発生していません。


キートップは全て外して洗浄したわけですが、大きなキー(スペース、SHIFT、RETURN、NUM)にはスタビライザー(針金のようなパーツ)が入っており、いちど外すと取り付けには苦労します。特にスペースキーには両端にスプリングも入っており、かなり難しいです。キーの裏にあるスプリングの支柱もデリケートなので、安易に取り外さないほうが良いと思います。ただ、このスプリングはなくても全く支障がなさそうなので、無理に付けなくても良いのかもしれません。途中そのパターンも試してみましたが、スタビライザーだけで十分に安定します。


次に実際の使い勝手ですが、ネット上にはこのHC-40の情報がほとんどありません。ただ、この機種は海外ではPX-4という名前で売られていたようで、そちらの名前で検索してみると日本国内よりたくさんの情報があります。この機種に限らず、ハンドヘルド人気は向こうのほうが上ですね。日本では漢字表示ができない古いPCは実用になりませんが、欧米だと関係ないので、そういう理由もあるのかもしれません。

更にWikipediaを見ると、海外のEPSONがこのシリーズのPCのマニュアルやソフトウェアを配布しているとの情報があります。残念ながら見つけられなかったので既に過去の話なのかもしれませんが、モノ自体はあちこちにあったので、ダウンロードしておきました。まあ若干グレイですが、過去に配布されていたものならOKですよね。

実際、このマニュアルはかなり参考になりました。特にハンドヘルドPC特有の事柄については他機種の常識が通用しませんから、マニュアルがあると助かります。各種インターフェイスの端子のピンアサインも分かりました。あとでデータレコーダーやRS-232Cのケーブルを自作しようと思っています。


CP/Mについてもいろいろいじってみましたが、残念ながら標準装備のROMに搭載されているのはDIR、REN、TYPE、ERA、SAVE、USERなど基本的なコマンドのみで、他は別売りのROM(当時のカタログにある5,000円の「拡張 OS-ROM」と言うやつかな?)に入っているそうです。BASICを使うだけならなくても問題ありませんが、ファイルコピーはおろか、ファイルサイズの確認すらできないのは寂しいですね。OSを使っているという気が全くしません(^^;) そのROMにはターミナルプログラム等も入っているそうなので、機会があれば入手したいですね。でも難しいかな・・・。

ちなみに、このROMイメージもPX-4用がネットにあることはあるのですが、意外と大きいので、どうやって実機に持っていって、どうやって焼くかが問題ですね。ファイルのコピーやターミナルなんかは、BASICでプログラムを組んでも良いし、あとは別にHC用じゃなくても汎用のCP/M向けプログラムなら動くものも多いでしょうから、代替品を探したほうが早いかもしれませんね。


関連リンク
EPSON HC-40 その3 (2017年10月22日)

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2017年10月14日

EPSON HC-40

ヤフオクで1984年発売のEPSONのハンドヘルドコンピュータ、HC-40を入手しました。ハンドヘルド機というと大ヒットした同社の初代HC-20が有名ですが、私はデザイン的にこの2代目が好きです。プリンタをオプションにしたかわりに液晶画面が大きくなり、本体も薄くなっていて、いま見ても良いデザインです。

EPSON HC-40また、CPUがZ80に変更になり、更にROMにCP/M(8bit時代にメジャーだったOS)を内蔵するという珍しいスペックのPCです。CP/Mは昔ちょっと仕事で16bit版のCP/M-86を搭載した機器を使ったことはあるのですが、それ以外ほとんど未経験なので、いじるのが楽しみです。BASICもROMにあり、CP/Mの1アプリケーションという形になっています。

そしてなんと、今回の出物にはオプションのPROMライターカートリッジがついていました。(本体右上の緑色のソケットがある部分) これ、当時65,800円もしたようですね。初めて見ました(^^;) そのせいか少し高かったけど、そこそこ綺麗そうだったのと、1週間保証がついていたので、思いきって入札しました。ACアダプタや専用のニッカドバッテリーはないので、eneloop(単3型4本)で使うつもりです。

ボディは変色等もあまりなく状態は良いほうですが、細かい砂埃でいっぱいだったので、上段の小さなキー以外は全て外して洗浄しました。(小さなキーは外し方が分からなかった) ボディもブロワーで埃をはらって、無水エタノールで綺麗に拭きました。傷はあちこちにあるので新品同様とまではいきませんが、満足いくレベルになりました。

それにしても、白いボディに黒のキーボードってのは、レトロっぽくてなかなか格好良いですね。それにこういう濃い色なら、ちょっとくらい変色していても意外と見られます。"いぶし銀"とかと同じ感覚でしょうかね(^^;)

EPSON HC-40このROMライタで焼いたROMは本体裏面のカバーを開けて(簡単に開く)2つあるソケットのどちらかに挿すことで、CP/MのB:またはC:ドライブとして使えるそうです。自作のプログラムをそこに入れて起動したりできるのですね。実際には、B:ドライブにはBASICインタプリタ、C:ドライブにはROMライタ用のプログラム(純正かどうかは不明)が入っていたので、現状では空きがありません。当時はROMを搭載できるカートリッジもあったのですが、入手は難しそうです。

まあ、手間を考えても、さすがに今更やらないですかね。入れたいプログラムもないですし。使わないものをつけといても無駄なので、どうせならここにつけるプリンタかマイクロカセットが欲しいところですが、ああいうメカニカルな機器は稼働するものがなかなか手に入らないので、本体ごと買わないと難しいかもしれませんね。

ちなみに、こんな古いPCで使えるEPROMなんて(256kbitまで対応しているらしい)まだ手に入るのかなと思って調べたら、ワンタイムのタイプ(消去窓がないもの)なら普通に通販で買えるようですね。値段も1個2〜300円くらいです。製造は終わっているようなのでそのうちなくなるとは思いますが、何事も経験だし何個か買ってみようかなとも思っています。このROMライタがちゃんと動くかどうかくらいチェックしたいですしね。


関連リンク
EPSON HC-40 その2 (2017年10月16日)

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2017年10月 1日

レトロPCの収納

私はキーボード一体型PCをこよなく愛する者ですが、この手のPCはその形状のため、しまっておく場所に困ります。乱雑に重ねるわけにはいきませんからね。ダンボールみたいな箱に入れるのが良いのでしょうが、それだと出し入れが面倒なので、何か安くて良い方法がないか、ずっと考えていました。

レトロPCの収納先日ニトリに行ったとき、フラッテという、重ね置きできる収納器具を見つけました。本来は衣類などを入れることを想定しているものなのでしょう、耐荷重は10kgとのことでしたが、2〜3段くらいならいけそうです。PCを入れるには少し高さがありすぎますが、蓋を開けたまま固定できるので、凄く出し入れがしやすいです。幅と奥行きはFM-7がちょうど(無理せず)収まるくらいでした。PC-8001は余裕です。

本体と蓋は別売りで、両方合わせると税込みでちょうど千円です。安かったので、とりあえず2つ買ってみました。蓋は何色かあって、この写真だと白に見えますが、これは実際には薄いグレイです。開いているほうの蓋の写りが本物のイメージに近い色ですね。ラインナップには半透明の蓋もあって、そちらのほうが中が見えて格好良いのですが、可視光だけでなく紫外線も通すでしょうから、泣く泣く不透明のにしました(^^;)

ちなみに最近レトロPC用に使っていた小さなデスクは、仕事部屋で何か書き物をするときのために置いてあったもので、常にPCがあると邪魔です。これで元通り普通のデスクとして利用できるようになりました。

ニトリは近所にあるので、台数が増えたら(まだ増えるのか!?)また買い足したいと思っています。

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2017年9月28日

富士通 FM-7 その2

一昨日の日記のその後です。見た目を綺麗にする件はのんびりやるとして、とりあえず全体を無水エタノールで拭きました。特にキーボードは、キートップを1つ1つ取り外して綺麗にしました。じゃないと、あまり触る気がしませんからね(^^;)

FM-7 カラーバーというわけで、例によって何か作ってみようと、まずPC-8001のときのカラーバーの表示プログラムを移植してみました(笑) F-BASICは初体験ですしね。(当時のBASICは機種によって文法に微妙な違いがある)

FM-7は640x200のフルグラフィック機なので、キャラクターなど使わず、素直にグラフィックでやりました。横方向の640は7では割り切れませんが、誤差は1ピクセルなので全く問題ありません。全体の表示には3秒くらいかかりますが、まあこんなものですかね。上の写真ではモアレが出ていますが、実際には綺麗に描画されています。

なお前回、書こうと思っていて忘れましたが、モニタやデータレコーダのケーブルは、PC-8001用に自作したものが、そのまま使えました。この時代のデジタルRGB(8色)のPCなら、みんないけそうですね。

FM-7 カラーバー プログラムグラフィックを使ったので、ソースもシンプルです。LINE文の書式はN-BASICと同じですね。いたって単純なプログラムです。


前回の疑問も少し調べてみました。まずファンクションキーの内容表示ですが、N-BASICと同じようにCONSOLE文で行うようです。デフォルトで非表示なだけですね。たぶんキーが10個あって画面を2行も専有するから、そうしたのでしょう。書き方もほぼ同じです。

CONSOLE 0, 18, 1, 0

3番目のパラメータが0なら非表示、1なら表示です。ちなみに4番目のパラメータは0がカラーで1がモノクロと、N-BASICとは逆ですね。デフォルトはカラーで、これも逆です。

CONSOLE文で注意が必要なのは1〜2番目のパラメータです。ここはN-BASICと同じようにスクロール開始行と行数なのですが、ファンクションキーが表示されているときは2行使うので、ちゃんとその分を引いて指定しなければなりません。そうしないとエラーになります。N-BASICでは特に気にしなくていいので、どうしてエラーになるんだろうと、最初はかなり悩みました。


ファンクションキーを押すと応答しなくなる件は、PF5とPF10ですね。どちらもプリンタに印刷する命令(ソース印刷と画面のハードコピー)が入っていて、そのため応答しなくなるようです。BREAKキーかESCキーを何度も押してると止まるのですが、まだちゃんとした止め方は分かりません(^^;)


短いプログラムだし、あまり意味はないかもしれませんが、一応データレコーダの音声データをアップしておきました。

COLORBAR_20170928.WAV
※ブラウザによってはクリックで再生されてしまうかもしれないので音量に注意!

しかし、FM-7はセーブが早いですね。PC-8001は600bpsでしたが、FM-7は1600bpsのようです。ロード時にファイル名を省略できるのも便利ですね。

ただ、セーブを開始してから実際に音が出るまで10秒ちょっと待たされます。おそらくカセットテープの先頭の録音できない部分(リーダーテープ)を避けるためだと思いますが、かなりじれったいですね。あと、PCで再生してみて気づいたのですが、信号ではないノイズがやたらと多いです。これは機種の違いというより経年劣化でしょうか? 少し気になります。


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富士通 FM-7 その3 (2017年10月18日)

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2017年9月26日

富士通 FM-7

ヤフオクで富士通のFM-7を入手しました。1982年発売の8bit PCです。正式名称はFUJITSU MICRO 7ですが、FM-7という略称がメジャーで(後継機では正式名になっていく)タイトルは、あえてそちらを書きました。ちょっと変な感じですけどね(^^;) そういや富士通のPCは今でもFMVという名前ですね。

20170926-00008.jpgFM-7の登場はよく覚えています。先代のFM-8からスペックアップした上に大幅に安くなるという驚きの新製品で、雑誌(たぶん月刊マイコン)の記事で知ったときはかなり興奮しました。この1982年というのは日本のパソコン界にとってはエポックメイキングな年で、他にも数々の名機がリリースされました。とても思い出深いです。

今回の個体はちょっと汚いのですが、そのおかげか動作品がかなり安く手に入りました。FM-7はもともと白と黄色で汚れやすいのか、綺麗な出物がほとんどないんですよね。玉数じたいは多いんですが・・・。でもこういうときのために色々と準備してきたので、可能な限り綺麗にしたいと思っています。

動作は、まだBASICでちょこちょこと確認程度にいじっただけですが、特に問題なさそうです。キーボードも全キーOKでした。大きなキーがなんだかグラグラするのが気になりますが、ネットで調べたところ、この機種はこうみたいですね。キートップを何個か抜いてみましたが、大きなキーにもスタビライザー等の支えがなく、中心を押さないと傾いてしまうようです。キーの左右に段差があるのは、そこを押させないためですね。

ファンクションキーは内容が画面に表示されないようで、何が設定されているかまだ分からないのですが、適当に押したら応答しなくなっちゃうキーもあって、何回かリセットしました(^^;) きっと戻す方法はあるんでしょうね。FM-7の情報はネット上にたくさんあるので、あとで調べてみたいと思います。


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富士通 FM-7 その2 (2017年09月28日)

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2017年9月24日

CASIO PB-200 その3

10日の日記のその後です。小さくて電池駆動できるということで気軽にいじれるポケコンですが、実際にBASICでプログラムを組もうとすると、こいつはかなりハードで、歯ごたえのあるプラットフォームですね(^^;)

まずメモリが1.5KBしかない(先代のPB-100でも動くように考えたら0.5KB)というのは、思ったより厳しいです。実際にはバイト単位ではなくプログラムのステップ単位のようで(変数用のメモリは別に確保されているらしい)残りステップ数が画面に表示されるのですが、まあどちらにしてもテキストなら半角1500文字くらいと考えると、かなり少ないことが分かります。

また変数はA〜Zの26個と、あと特殊な変数がいくつかある程度で、大きなプログラムを作ろうと思ったら、これまた厳しい制限です。なお26個の変数は数値か文字列のどちらかとして使用でき、文字列の場合は7文字までとなります。つまり変数1つで8バイトということですね。配列も使えますが、この26個の変数を利用して行います。使用可能なステップ数を削って変数の数を増やすことも可能なようですが、焼け石に水という感じです。

また、数値を文字列に変換するような関数(STR$やHEX$のようなもの)がなく、これが意外と実用的なプログラムを組むための障害となります。

何か作ってみようと思っていたのですが、この画面の狭さも相まって(プログラムの編集が大変)ちょっと挫折しそうです(^^;)


一方、通常のBASICにはないポケコン独自の特徴があることにも気づきました。例えばPRINT文は画面に表示したあと自動的にプログラムが一時停止され、EXEキーが押されるまで待つようです。これは画面が1行しかないので当然かもしれませんが、プログラムを組んで止めなくていいのは便利です。

また、INPUT文で数値を入力させるプログラムを組むと、単なる数値だけでなく計算式も入力できるという素晴らしい機能があることに気づきました。これは前回書いた電卓としての機能がそのまま生きているのでしょうね。例えば以下のようなプログラムです。

10 INPUT A
20 PRINT A*1.08

実行(RUN)すると画面に?マークが表示されキーボードから数値の入力待ちとなります。ここまでは通常のBASICと同じですが、ここで数値だけでなく式(例えば100+200+300など)を入力してもエラーになりません。もちろん、括弧などの入力もOKです。入力された計算式は自動的に計算されてから、変数Aに代入されます。これまで私が経験してきた(この時代の)マイクロソフト系のBASICでは、みんなエラーになっていたと思います。

ちなみに行番号20では、入力された値の消費税計算をして、画面に表示しています。つまり、このたった2行のプログラムで、簡易レジスターのようなソフトウェアが作れたことになります!(^^;)

これだと1回計算するたびにプログラムが終了してしまうので、更に以下の1行を追加すれば、繰り返して計算ができます。

30 GOTO 10

PBシリーズはオプションとしてレシートサイズの小型プリンタも用意されていたので(本体に内蔵している機種もあった)そちらにも印字するよう改良すれば、更にレジらしくなりますね。

ただ、こうやってGOTO文などで無限ループのプログラムを書くと、それを停止する方法が分かりません(^^;) 他の機種のようにSTOPキーで止まるのかと思ったらだめみたいです。改めてモードやプログラムバンクを切り替えると止まりますが、ちょっと不便です。他に何か方法があるのでしょうか?

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2017年9月23日

NEC PC-8001 その5

4日の日記の続きです。PC-8001で何かグラフィカルな表示を行おうと思ったら、やはりグラフィック文字を使うのが現実的なようです。しかし、私のところにはマニュアル類が何もないので、どのキーを押したとき、どんな文字が出るのか、さっぱり分かりません。1つ1つ押してみるしかありません。

PC-8001 グラフィック文字そこで、今後のために全てのグラフィック文字を画面に表示するプログラムを作ってみました(^^;)

上半分がコード順(カナ文字も含む)で、下がキーボードレイアウトを模したものです。前者はネットにたくさんあるのですが、後者が見つけられなかったんですよね。これを印刷して手元に置いておきたいと思います。もちろん、PC-8001に繋げられるプリンタなんか持っていないので、この画面を写真撮影して現代のPCで加工(白黒反転など)して、印刷です。

昔はキーボードの手前側面に貼るグラフィック文字のシールなんかもよく見ましたよね。これを元に、そういうのを作ることも今なら可能かもしれません。まあ、シールを貼ると汚くなるので私はやりませんけどね。

実際この機種に限らず、入手したレトロPCは可能な限り完動かつ綺麗な状態を維持すべく、最大限の努力をしていくつもりです。使うときも優しく丁寧に、使わないときは日焼け防止のためにカバーをかけ、ケーブルの抜き差しなどもなるべく行わないようにしています。いつか手放すにしても、自分の代で極力劣化させない、それがレトロPCマニアの社会的責任ですよね(笑)

そういえば、このプログラムを作っていて気づいたのですが、私のPC-8001は、どうやら¥キーの調子が悪いようです。押しても入力されないことがあります。あまり使わないキーなので大きな問題ではありませんが、簡単に直せるものなら直したいですね。あとで分解してみようかと思っています。

ちなみに、¥キーで出るグラフィック文字は漢字の「円」なんですよね。まあ、普通に考えればそうなるでしょうけど、ちょっと感心しました(^^;)


今回のプログラムのソースは載せません。長くなってしまったのと、基本PRINT文で表示しているだけなので(特に後半はループすらない)技術的にも面白いところが何もないからです。いちおうデータレコーダの音声データは置いておきます。

GRPH_20170923.WAV (CLOADのパラメータは"grph")
※ブラウザによってはクリックで再生されてしまうかもしれないので音量に注意!

今回はライン入力ではなくマイク入力から録音してみました。これで少しは音量が稼げたのではないかと思います。まあ、パルス波の周期(つまり音程?)で1と0を表現しているようなので音量はあまり影響しないとは思いますが、それでもいちど他の機器(PCとかスマホとか)で再生したものがちゃんとロードできるか試してみたほうが良いかもしれませんね。

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2017年9月20日

CENTURY LCD-8000V/W その後

8/22の日記のその後です。このモニタ、今では主にPC-8001で使用しているのですが、小さいのは良いんだけど、位置が低すぎるとちょっと使いづらいです。そこで、市販のモニタ用のクランプ式アームに(無理矢理)取り付けてみました。


BESTEK PC モニター アーム 液晶ディスプレイ アーム クランプ式 水平多関節 17-27インチ対応 BTSS01BK
CENTURYのモニタには純正のモニタアームも用意されているのですが、凄く高いし(6千円くらい)耐荷重も2kgまでと、あまり潰しが利きません。そこで、安いVESA規格のアームを買いました。Amazonで評価が高かったBESTEKのBTSS01BKといいうやつで、2千円ちょっとでした。

モニタ側はVESA規格に対応していないので(そもそも小さすぎて無理)背面にある収納式のスタンド部分に針金(よくケーブルをまとめるのに使われている皮膜つきの柔らかいやつ)で縛りつけました(^^;) まあ、紐でも良いと思いますが、このモニタは軽いので(510g)これで十分です。あまりグラつくこともなく、良い感じで固定できました。

CENTURY LCD-8000V & PC-8001ちなみにこのアーム、安いのに頑丈な作りで、なかなか良さそうです。実際、27インチ、10kgまでのモニタで使えるようで、8インチのこのモニタにはオーバースペックすぎますね(笑)

この手のモニタアームはデスクが広く使えるというメリットもあるので、本当はメインのPC環境のほうもこうしたいんですが、うちのPCデスク(安いダイニングテーブル)は形状の関係で、こういうクランプ式では固定できないんですよね。何かうまい方法はないかとずっと考えているのですが・・・。


#話題が増えてきたのでレトロPCカテゴリーを作りました。

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2017年9月16日

黄ばんだプラ素材の漂白 その2

11日の日記の続きです。キーボードもやってみました。方法は前回と一緒ですが、パーツが多いので、単純に分解が面倒ですね。手間のほとんどはそこかもしれません。また、キーボードのキートップは小さくて軽いので、溶液の中でクルクルと回ってしまって、それを抑えるのが大変でした。割り箸で直したりしても、すぐに裏返っちゃうんですよね(^^;)

マウス&キーボードの黄ばみ漂白そんな苦労もありましたが、期待どおり白くなりました。うまくいけば、やはり満足感は大きいですね。

比較のために、うちでいちばん黄ばんでいるMacintosh IIci(マザーボードはQuadra 700に換装済)と並べておきます。これ、新品の状態では同じ色だったと思うんですよね(笑) なお、今回はこのキーボードの底板は処理しませんでした。あまり黄ばんでいなかったのと、分解するには(たぶん)底板に貼ってあるシリアルナンバーのシールを剥がさないとならなかったからです。


最後に、今回マウスとキーボードの2つで試してみて、この漂白法についていくつか思ったことがあるので、書いておきたいと思います。まず、元々あった黄ばみ以外の汚れは、そのまま残ってしまいますね。手垢とか黒ずみとか、水洗いで落ちないような汚れはそのままでした。先に徹底的に綺麗にしてからやったほうが良いのかもしれません。

また、こうやって溶液に浸して処理すると、かなりの量のワイドハイターEXパワーを消費します。最初に1リットルのお徳用ボトルを買ったのですが、それはもうなくなって既に2本目です。キーボードより大きなもの、または体積が大きなもの(例えばこのIIciのケースなど)を処理するには、この方法では難しいですね。溶液をジェル状に加工して塗る方法もあるようなので、機会があれば試してみたいと思っています。

あとこれは個人差があるかもしれませんが、ワイドハイターEXパワーの原液には強い匂いがあり、それが若干ですが処理後に残ります。しばらくすると消えるとは思いますが、気になる人は気になるでしょうか。個人的には、意外と爽やかな匂いで、あまり嫌いではありません。まあ、もともと衣服に使うものですから、そこは考えてあるのでしょうね。

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2017年9月11日

黄ばんだプラ素材の漂白

古いPCのボディなど、塗装されていない白いプラ素材(ABS樹脂)は経年で黄ばんでしまうことが多いです。昔は、紫外線によって黄ばんだものはもう元には戻らないというのが定説だったのですが、今ではそれを元どおりに近いレベルまで漂白する方法が編み出されているということを、少し前に知りました。おそらく1年くらい前のGIGAZINEの記事だったと思いますが、それを見て以来、ずっと自分でもやってみたいと思っていました。最近レトロPC熱が高まっていることもあり、思いきって試してみました。

漂白前いきなり大きなものをやるのは不安なので、まずはマウスで試してみました。これは、おそらくMacintosh IIsiに付属していたものだと思います。

この写真だと(ストロボを使って明るく写っているせいか)意外と綺麗に見えなくもないですが、実際にはかなり黄ばんでいます。ケーブルの色と比べると分かりやすいですね。色が色だけに、どうにも汚らしいです(^^;)

漂白後そして、漂白後の結果がこれです。思わずフハハハハと高笑いが出てしまうほど白くなりました(笑) これまた写真だとあまり差がないように見えますが、薄暗い部屋の照明の下で見ると、明らかに黄土色と白(グレイ)です。

ネット上には山ほど成功事例があり、手順も確立されているので詳しくは書きませんが、日本国内では薬剤の規制の関係で、花王のワイドハイター EXパワーを使うのが定番となっているようです。これを水で2倍程度に希釈して漂白したいパーツを浸し、1日から1週間くらい(黄ばみの程度によるらしい)天日干しします。紫外線の強い晴れの日が良いようです。

漂白中実は8月くらいから材料は準備してあったのですが、ずっと天気が悪くて、なかなかできませんでした。今回やったのは1日半くらいですが、曇りがちだったので実質1日ですかね。

入れ物は、100円ショップで購入したタッパーを使いました。半透明だったのと、この素材が紫外線を通すのか分からなかったので、付属の蓋は使わず、サランラップを貼りました。

うまくいったので次に晴れたらキーボードのほうもやろうと思います。そのための大きなサイズの入れ物もホームセンターで購入済みです(^^;)


関連リンク
黄ばんだプラ素材の漂白 その2 (2017年09月16日)

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2017年9月10日

CASIO PB-200 その2

昨日の続きです。ネットで情報を漁りまくって、使い方はほぼ把握できました。PB-100シリーズは人気があるようで、思ったより情報が多いですね。BASICに関しては、PC-8001より多いくらいです(^^;)

このあと何か作ってみたいと思いますが、その前にポケコンについて1つ良いなと思ったことがあるので、書いておきたいと思います。それは、電卓としての使い勝手の良さです。電源オンで普通に電卓としても使えるのですが、式を全て入力したあとに計算を実行するという手順になるので、簡単に数学の数式どおりの計算ができるのです。

例えば以下のような計算式を普通の電卓で計算しようとすると、ちょっと苦労します。(*記号は掛け算です)

1+2*3+4

左から順々に入力していくわけですが、普通の電卓だと真ん中の掛け算の記号(☓ボタン)を押したした時点で1+2が計算されてしまいます。(例外はMacやiPhone付属の電卓アプリ) 数学のルールどおり掛け算を先にやるためには、自分で順番を変えて計算したり、メモリー機能などを使うことになります。(実はメモリー機能の使い方はよく知りません(^^;) )

しかし、ポケコンでは普通に、この式どおり入力したあとEXEキー(電卓なら=に相当)を押すだけで、ちゃんと計算してくれます。これは便利ですね。

更に、以下のような括弧つきの計算もOKです。キーボードから括弧が入力できます。

(1+2)*(3+4)

世にある関数電卓と呼ばれる高機能な電卓の中にも、こうやって数式を入力してから計算できるものがあるのでしょうか? これまであまり知らなかった世界です。

ちなみに私はHPの関数電卓を持っているのですが、試した限りでは、括弧の入力はできませんでした。ただ、これはRPN(逆ポーランド記法)の電卓なので、括弧など使わずとも、普通に数式どおりの順番で計算ができます。慣れが必要ですが、入力の手間はRPN電卓のほうが少ないですね。とはいえ、数式どおり入力して、間違ってないか目で確認してから計算を始められるのは、それはそれで便利ですね。

まあ、電卓なんて使う機会はもう1年に1回もありませんが、今後そういうときはポケコンをさっと取り出して計算したいと思います。それがきっと、ポケコン使いの本懐ですよね?(笑)


関連リンク
CASIO PB-200 その3 (2017年09月24日)

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